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【レビュー】トライアングルストラテジー【Steam/Switch】

こんにちは、色んなゲームにちょこちょこ手を出したりもするざるたんですよい。

今回は、セールで買うだけ買って積んでたゲームを消化していく中で、結構期待してたトライアングルストラテジーを1週クリアしたから、感想とかを述べていく記事なんだ。

ざるたんはシミュレーションゲームの類が好きで、タクティクスオウガとかファイナルファンタジータクティクスみたいなゲームだなぁ、と思ってプレイすることを決意したんだ。

スクエニ作品で、しかもオクトパストラベラーを作ってるチームが作った、って言うのも期待感が高まる感じだったんだ。素朴なドット絵で、被写体深度が設定されてるあの感じ凄く好きだったから。

トライアングルストラテジーはSRPGってジャンルになるのかな、中世っぽい世界観で、主人公たちが色んな選択を迫られる分岐型マルチエンディング、って謡ってたから何週か楽しめそう、って思ったんだ。

RPG要素もあるなら、装備を考えたり、メンバー構成と役割分担みたいなものを考えたり、って楽しみがあるし、長く楽しめそうだよね。

そんなこんなで、1周エンディングまで行けたから簡単にレビューしてくんだ。ネタバレはしない方向なんだ。

プレイ時間

プレイ時間は1周で20時間かからない位。フルプライスゲームのボリュームとしては結構控えめだけど、きっとこれは周回プレイを前提にしてるからだと思うんだ。

結構ゆっくりテキストを読んだり、セリフを聞いたりしながら進めていったんだけど、20時間かかってないから、2週目以降テキスト読み飛ばしをしてれば全然速く終わりそうだね。

ストーリー

ストーリーはある地域に3つの国があって、主人公はその中の1つの王国にある3大貴族の一つの世継ぎなんだ。王道。その3国は塩と鉄を巡って戦争をしたこともあって、そんなに仲良くない。

物語は他の国の偉い人の娘さんと政略結婚するところから始まるんだけど、貴族の世継ぎの結婚相手で、しかも他の国のお偉いさんの娘さんが盗賊に襲われるところから始まるんだ。何という警備体制の杜撰さか・・・。

新しい鉄鉱山を3国が共同発掘することでなんとか仲良くなろうとしてる感じなんだけど、海が無い地方で塩湖を備えて塩を抑えてる国が威張ったり、武力を嵩にしてる国が威張ったりしててあんまり上手くいってない。

そこからは、なぜか自領の真ん中にある王都が直接襲撃されたり、他国から援助を受けたのに堂々と侵攻したり、って感じで王道とは程遠い展開が待ってるんだ。

後半になると敵国の領地を素通りして王都の奪い合いになるし、国境線の防衛もなにもあったもんじゃない。兵力に雲泥の差がある大国でも王都まで一直線に進軍を許して、幹部クラスがバッタバタ戦死してく感じ。なんだろね。

ストーリー分岐

物語の分岐点では、家宝の天秤を使って7人の仲間の多数決で進む道を決めるシステムになってるんだ。主人公は投票出来ないシステムだけど、仲間を説得して意のままに操ることが出来る。投票制の意義を問いたい。

そもそも、投票に参加する面々が、主人公の家の執事・衛兵・隠密、仕えてる国の王子様・その従者・主人公の妻・その従者の7人なんだ。ストーリー中に変わってくのかと思ってたんだけど、ずっとこの7人が主人公にそそのかされて決める。

身分に差がありすぎる上に、展開次第では隠密・衛兵・従者・従者の4人が投票した道に進むこともあり得るんだ。それでも王子様は文句ひとつ言わず従ってくれる。違和感を感じる。

せめて全員傭兵とかだったらよかったと思うんだけど、本作の根幹システムがこんな感じなんだよね。

主人公が直接判断するわけでも、一番偉い王子様が決めるわけでもなく多数決にするって言うのに違和感を覚えるし、王道に近いルートを選択し続けると綺麗事を言いながら侵略戦争を継続したり、仕方が無かった的なことを言いながら相手の主力を謀殺したりするんだ。

まぁ、選択肢によっては悪になる、って言うのは好きだからいいんだけどね。2週目からは真・エンドルートに進めるみたいなんだけど、そのルートも変わる分岐は最後だけなんじゃないかな、って気がしてる。

サブキャラ

メインはきっと投票に参加する7人+主人公の8人なんだけど、それ以外にも仲間になるキャラクターが居るんだ。

ストーリー進行上仲間になるキャラと、決断をしたり、村人の3択クイズに答えたりすると上がる3つのポイントが一定の数値になると加入するサブキャラが居る。

1週目ではポイントの現在値も加入に必要なポイントも解らないから結構楽しめたかな。こっちのレベルに合わせたレベルで加入してくれるから、キャラによっては即戦力になるんだ。

ただ、これらのキャラは加入時期が決まらないから、ストーリーには一切かかわってこないんだ。出撃回数が多ければ挿話で補完されるんだけど、ちょっと残念。

戦闘システム

戦闘は高さの概念のあるフィールドで行われるんだ。ターン制じゃなくてアクティブターン制って言うのかな、敵味方関わらず行動順が回って来た順に行動できるやつ。

高いところから攻撃するとボーナスが付いたり、背後から攻撃するとクリティカルになったり、敵を挟んで攻撃すると追撃が付いたり、って感じでごく普通のSRPGって感じ。

難易度は決して高くないんだけど、タンク役がヘイトを買うアクティブスキルが確率で失敗するからそうなると厳しいんだ。しかもタンク役は魔法には悉く弱くて、物理にもそんなに強くない。敵の行動基準も釣りだして各個撃破出来る感じじゃなくて一斉に全員動き始める系。

範囲攻撃魔法が仲間を巻き込まないから、タンクを突っ込ませて強化を重ねた魔法で一網打尽にするのが楽だったかな。取りこぼしを歩兵で回収する感じ。

近接攻撃に対してもパッシブスキルが無いと反撃出来ないから、前線で孤立すると一方的に袋叩きにされちゃうんだ。囲まれると追撃もされるし、後ろからの攻撃はクリティカルになるから、硬い仲間でもあっという間に落ちる。

隣接した敵の移動制限=ZOCが効かないから、目の前の敵がわざわざ後ろに回って攻撃してくるし、次の敵が追撃出来る位置に移動して攻撃してくると、2人の敵に3回攻撃されちゃうんだ。前衛に1マスでも隙間があると後衛が危険に晒されるのもきっつい。

マップがどれも比較的狭いのも厳しいんだ。しかも挟撃されてる状態スタートのマップとかだと、両側から1ターン目に攻撃を受ける位置だったりもする。酷い場合は初期配置を間違えると行動前に連続攻撃を受けて落とされちゃうんだ。

これの対策はレベルを上げて耐える、ってことと背中を壁にして行動終了するってこと。一応地形を利用して盾役で道を塞いだり、ってすれば1人ずつ捌けたりはするんだ。ただ、強敵と戦うマップに限ってまっ平で遮蔽物がないんだよね。

まぁ、キャラロストは無いし、レベル引継ぎ撤退もし放題だし、フリーバトルも回数制限なく出来るし、って感じでレベルを上げやすい環境なのはとっても助かるんだ。

あと気になる点は、前衛職と後衛職のバランスが良くないことなんだ。後衛職に対して前衛職が少なすぎるんだよね。10人出撃中近接攻撃が強い前衛は3人とかいう状況が良くある。しかも前衛と後衛の硬さがそんなに変わらないから、前衛だからって言って2人の敵を受け止めようとすると危ない。

後半ステージでは敵に増援が居るんだけど、これがこっちの陣の中に出現して、しかも行動順が速かったりするととってもピンチ。なんで、1ターン待ってくれないのかね。高火力なユニットに回復薬が持っていかれると回復アイテム乱打する羽目になるんだ。

結局一番重要な部分が非常に大味なんだよね。

装備・スキル・クラスチェンジ

SRPGの醍醐味と言えば、強い武器を手に入れたり、スキルを憶えて戦闘を有利にすることだと思うんだ。強化要素が充実してると楽しいよね。

ただ、トライアングルストラテジーの装備はアクセサリーだけなんだ。1人が2つまでアクセサリーを装備出来る。攻撃とか防御とか移動力が上がったり、属性耐性を得られたり、背後からの防御力が上がったり、って感じのアクセサリーを装備出来る。

武器は戦闘中にドロップする素材と現金を使って強化するんだけど、キャラによって必要な素材が違うから、序盤は自由に強化することが出来ない。

武器ランクは上がると戦闘中の見た目に変化がある。個別のアビリティを解放するまでは攻撃力とかが上昇することは無いんだ。そして、強化アイテムも全然不足するから、周回で引きついで上げていくのが良いのかな。

スキルはレベルが上がると勝手に憶えてくれるから、回復薬が範囲回復が出来るようになったり、歩兵が飛び道具を得られたり、って感じで新しいことが出来るようになる楽しさはある。

クラスチェンジは下級クラス→上位クラス→最上位クラスの3段階で、ルート分岐は無いからキャラの使用感を変えることは出来ないんだ。クラスチェンジでは能力が全然上がらなくて、新しいアビリティを使えるようになるのがメイン。

後は、TPって言うターンごとに回復するMPみたいなのの上限が増えるから、魔法職は特に重要なのかな。これもストーリー進行中に入手出来る勲章を使わないといけないんだけど、必要数揃える前にはクリアしちゃう位の感じ。

そもそも、戦闘が20回位しかないから、コツをつかむ頃には1週目は終了するんじゃないかな。一回も出撃してないキャラも結構いるんだ。どのキャラもレベルを上げると硬くてタフになれるから、とにかくレベルを上げることが重要なんだ。

肝心のレベルは、レベル差のある敵を殴るだけでも簡単に上がってくから、心配はいらない。バフ持ちなら仲間にバフをかけてるだけで1ターンに1レベルずつ上がってく。大味。

サウンド

サウンド面は可もなく不可もなく、って感じ。プレイ時間もそんなに長いわけじゃないから、耳に残る名曲って感じの曲には出会えてない。

キャラボイスはナレーション含めて全体的に落ち着いた感じで、女性キャラも戦場なのに不自然に明るいキャラとかが居ないから好印象。

ただ、イベント中にキャラが考えるシーンなんかで多用されてる三点リーダ時の効果音が悪い意味で耳に残るかな。あれ要らなかったと思う。

総合評価

さて、総合評価にいきなり別ゲーのタイトル画像を出してきたんだけど、これはミスじゃないんだ。これは、Rideonのマーセナリーズシリーズの作品なんだけど、周回プレイでルート分岐を埋めたり、高さのある戦闘フィールドだったり、ルート限定の仲間がいたり、って部分が非常に近い作品なんだ。

タンク役にヘイトを渡して、遠距離で削って近接で止めを刺す、って感じが非常に似てるな、って思ったんだよね。こっちもバランスは大味なんだけど、何作かプレイしてて結構楽しんでるんだ。

ざるたん的な評価は、トライアングルストラテジーの方がグラフィックはキレイだし、ストーリーパートもしっかりしてるけど、ゲームとしてはマーセナリーズシリーズが上、って評価。しかも、価格が4倍位違うんだよね。非常に厳しい。

トライアングルストラテジーの進め方としては、一周目は最低難易度で戦闘システムになれたり、純粋にストーリーを楽しんで、2周目以降に難易度ノーマルとかでいろいろ遊んでくのがいいんじゃないかと思うんだ。2周目はレベルも引継ぎだから、ノーマルだとぬるくなっちゃうのがアレだけど・・・。

オススメ?

ざるたんは全ルートエンディングが見たいから継続するけど、他の方にオススメは出来ないんだ。これをやるならマーセナリーズシリーズとかFFTとかをやった方が良いと思う。

多少ストーリーがアレでも戦闘が楽しければよかったんだけど、やっぱりゲームとして一番大切な部分が残念に感じるんだ。戦闘する機会が少ないのもなんだかな、って感じ。

セールで買うなら止めはしない、って感じだね。

最後に

あんまりネガティブな評価を記事にすることはないざるたんなんだけど、今回は期待を大きく下回ってきたから記事にしてきたんだ。リリースから時間も経ってるから忖度なく酷評してきた。

ちなみに、公式のアンケート結果はこんな感じになってるんだ。

プレイヤーの感想は人それぞれだから、どんなゲームでも楽しいと思う人には良いゲームなんだと思うんだけど、前評判からの落差が凄かったんだ。個人的にはオススメしないけど、楽しいと思う人は否定しない。

あらためて、今回はスクエニさんのトライアングルストラテジーのレビューをしてきたんだ。購入を検討してる人の参考というよりも、プレイした人の共感の方があるんじゃないかと思ってるよ。

そんな感じ。

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