こんにちは、いつもゲームのことばっかりを書いてるざるたんですが、最近諸般の事情によりゲーミングノートPCをゲットしたから、今回はゲーミングノートPCについて書いてく記事。
いつも前置きが長くなりすぎる傾向があるからさくさく進めてく。
ちなみに、今回手に入れたのはASUSのゲーミングブランドROGのROG Strix G16ってモデル。正確にはG614JVの直販限定モデル。
ちなみに、弱小ブロガーのざるたんは提供とか受けてない。だから、忖度なしにありのままを書くことが出来る。THE 自腹。THE 人柱。
ざるたんのPCゲーム環境
ざるたんはいつもPCゲームをするときにはデスクトップ機を使ってて、ちょっと型落ちだけど、そこそこの性能のものを使ってる。
当時爆熱だった10900Kを空冷で冷やすことに全力を傾けた自作機だから、最高スペックってわけじゃないけど、ざっくり↓の感じ。
CPU | 10th Gen Intel Core i9 10900K |
---|---|
GPU | RTX3080Ti |
メインメモリ | DDR4-32GB |
ストレージ | 1TB M.2 SSD 1TB SATA SSD 1TB SATA SSD 6TB SATA HDD |
ディスプレイ | 27インチ WQHD(2560*1440) 144Hz(OC 165Hz) 15.6インチ FHD(1920*1080) 60Hz |
そんなに激重なゲームをやってるわけじゃないから、全く不自由してない。ゲームデータはSATA接続のSSDにいるんだけど、500MB/s程度の読み込み速度が遅いと思うこともないし、ディスプレイにも満足してる。
じゃあ、なんでゲーミングノートなんて入手したのかって言うと、別にお外でゲームがしたかったわけじゃなくて、出先で映像を弄ったり、音を弄ったりするときに便利だから、って理由。必要不可欠になって仕方なく・・・、とも言う。
ノートPCはMacOS機があるんだけど、MacOSって意外と不便なこともあったりするんだよね。あと、Macにいろいろインストールすると必ず機嫌を損ねるアプリケーションがあるんだ。残念なことにそれがざるたんの生命線だから、下手に刺激せずに使い分けをする、って意図があったんだ。
ROG Strix G16
ROGはRepublic of Gamersの頭文字を取ったASUSのゲーミングブランドで、日本語的にはゲーマー共和国、って訳になる。Strixはフクロウの意味かな。特にフクロウの絵が書いてあるわけでもないけど。
外箱は↑の感じ。裏にもかっこかわいいキャラが描かれている。中には更にもう一段階箱が入ってて↓になる。
ここはROG Strix本体が乗ってたくぼみ。外箱がおしゃれ。
内容物は↓の感じ。
本体・電源・取説・保証書・紙、って感じの内訳。ごく普通。
しかしながら、Mac以外のパソコンを箱から出した経験なんて殆どないざるたんからすると、貴重な体験。前に買ったノートPCもASUS製だったなぁ。ちなみにWindowsOSのデスクトップPCを買ったことは一度もない。
外観
表面はこんな感じ。裏から見るとROG男君の目が見える。別構成のバリエーション機だとROG男君の目が蛍光色の緑色だったりする。最上位版のSCARは光るのかな。
そして、裏面。吸気用のスリットがいっぱいあって、四つ角の脚もそこそこな高さを持ってるから、安定してるし、結構冷えそうな印象。メモリ、SSDとかには裏からアクセスできるけど、どうなっても知らんよ、って書いてあった。ざるたんもそのまま使う。
開くとこんな感じ。16:10の画面比な分ちょっと縦に長い。縦に長いからトラックパッドのサイズも大きめなのかな。あと。画面側のスペースににちょっと余裕がある。
ちなみに、公証サイズは幅354mm×奥行き264mm×高さ22.6~31mmってなってる。高さに関しては普段使ってるMacBookProの倍位あるように感じる。分厚い。
性能面
肝心の性能面に関してはまずカタログスペックからみてこ。
CPU | Intel Core i9 13980HX |
---|---|
GPU | RTX4060 Laptop |
メインメモリ | DDR5-32GB |
ストレージ | 1TB PCIe SSD |
ディスプレイ | 16インチ FHD 165Hz |
ROG Strix G16には多くのバリエーションがあるんだけど、ざるたんがチョイスしたのは、CPUが強くてGPUはそこそこ、って感じのモデル。ディスプレイもFHD165Hzだし、主にゲームに使うなら他のバリエーション機の方が良いね。
ストレージ
まずは内蔵PCIe SSDの性能から。シーケンシャル読み込みが最大で5000MB/s、書き込みが最大で3600MB/s位出てるね。
個人的には十分な速度だと思う。
CPU性能
お馴染みCINEBENCH R23を回してCPU性能を計って来た。
マルチコア | 25299 pts |
---|---|
シングルコア | 1823 pts |
って結果。正直ノート用のCPUをなめてた。PEコア構成が特殊だからシングルは弱いけど、マルチはデスクトップモデルか、位のスコア。
どの位のスコアか、って言うと、一個前の第12世代のデスクトップ用Core i9よりも少し落ちる程度。今の13世代のi5よりもマルチコアなら少し上回る程度。すげぇ。
AMDのCPUとは単純比較できないけど、ノートPC用モデルのスコアとは比較にならない位の差が付いてる。やっぱIntelだね。
GPU性能
デスクトップモデルとラップトップモデルで一番大きな差が付くのがGPU。つまりグラボだね。ゲーム用途がメインだったら一番気になる部分だと思う。
ラップトップ向けのRTX4060は、全世代のRTX3070とほぼ同性能で消費電力が小さい、って感じの特徴。3D Mark Time Spyのスコアが10299。ちなみにざるたんが既に使ってるデスクトップ版RTX3080Tiは同19608。ここはノートとデスクトップを比べちゃいけない部分。
ただし、NVIDIA DLSS3が使えるから、数字上の性能面よりは性能差が小さいんだ。もちろん、対応してる新しいゲームならって話だけどね。
実測
まぁ、よそからデータだけ引っ張ってもレビューにならないから、ざるたん環境でベンチマークを回してきた。
まずは、FF15のフルHD高設定。9846スコアで「とても快適」判定。
こっちがデスクトップで同じの回したときのSS。
続いてCoD:MW2の1920*1200で普段のPCと同じ設定。モニターのリフレッシュレートとほぼ同等のフレームレートが出てる。優秀。
同じくデスクトップ。
比べちゃいけないジャンルだけど、正直ここまで食いついてくるとは思ってなかった。かなり優秀だし、上位版GPUのバリエーション機を選べばいいとこまで行けるんじゃないか、って思ったりもしたよ。
ファン性能
さて、ゲーミングノートPCの最大の弱点は排熱。これは間違いない。デスクトップと比べて全然小さい筐体に似たような性能のパーツをこれでもか、って詰め込んでるからエアフローが悪くて、内部が冷えない→サーマルスロットリングで性能が落ちる、ってコンボが良くある。
ROG Strix G16で各種ベンチを回したり、ちょっと負荷をかけてみたり、ってやってたんだけど、売りにもなってるファン性能のおかげでCPU/GPUの温度が跳ね上がって性能が著しく低下する、ってシーンは殆どなかった。
その代わり、優秀なファンは風を運びまくるので音が凄かったんだよね。ベンチを回してる間も壊れるんじゃないかと気が気じゃなかったんだ。恐怖のファン音。
ASUS製のゲーミングPCにはユーティリティソフトのAROMURY CRATEってアプリケーションがあって、その設定でPCの動作についていろいろ変更出来る。
これで最高スペックを出す設定から、静かに使う設定に変えるとファン音はあんまり気にならない程度に落ち着いたんだ。
勿論、CPUとGPUは最大の性能を発揮できるわけじゃないんだけど、その分静かでマシンも傷めない、って感じかな。
ちなみに、サイレントモードでCoD:MW2のベンチを回したのが↓。設定はさっきよりも影とかについてだけ少し下げた程度。
ファンも完全無音ではないけど、かなり静かになった感じ。ノートで120FPSも出てれば十分だと思うんだけど、どうだろうか?
GPU切り替え
ROG Strix G16は初期設定のまま使ってれば、ゲームみたいに高負荷な作業中以外はCPU内蔵グラフィックで描写するようになってる。勿論設定で常時CPU内蔵とか常時GPUにも設定出来る。
CPU内蔵グラフィックで通常作業をしてる限りはほぼずっとファンは停止して完全に無音になるんだ。室温が高ければたまに回るんだけど、ファンの音が気になる音量にはならない感じだったよ。
キーボード・トラックパッド
流石ゲーミング、キーボードが派手に光る。そこについては好みの問題だけど、光らせておかないとキートップが読めないから、最低限白でうっすら光らせておいた方が良いかな。設定はARMOURY CRATEで出来るよ。
打鍵感は普段メカニカルを使ってる人には微妙だけど、そんなのノートPCなら当たり前なわけでマイナス評価にはならない。
ざるたんがキーボードに思うことは、キー配列が使いづらい、ってことかな。
ROG Strix G16のキー配列は、エンターキーの右側にオーディオ再生用のナビゲーションキーが並んでるんだ。そして、右シフトが限りなく小さくて、横のバックスラッシュと引っ付いてる。
ざるたんは仕事でよく記号の「_」=アンダーバーを使うんだけど、超絶打ちづらいんだ。本来右ALTがある位置にプリントスクリーンがあったり、まぁ、これは慣れたらいいのかもだけど・・・。
ウィンドウズキーの近くも無理にファンクションキーが入ってるから、慣れないとミスタッチしやすいんだ。シンプルな配列の方が良かったなぁ、って思ってる。
画面近くのFキーから浮いたところにカスタマイズ可能なホットキーって言うのがあって、音量の上げ下げ、マイクのオンオフとか特定のアプリケーション起動とかも出来て便利だな、って思った。
トラックパッドは特に可もなく不可もなく。上位モデルだとテンキーパッドにもなるらしいよ。
拡張性
本体左側は写真左から電源、LAN、HDMI、TB4、USB3.2 Gen2、ヘッドセット端子、って感じにならんでる。ざるたんは仕事する時に有線LAN端子を常用するから、これが付いてることが条件だったんだ。最近の薄型PCは基本付いてないもんね。
Thunderbolt 4はUSBとの互換性が高くて、例えばUSB3.2 Gen2*2としても使える。高解像度のディスプレイも接続出来たりする夢の規格なんだけど、まだ普及しきってない。そもそも、持ち運び用のノートから高解像度ディスプレイにそんなに出力することは無い。
持ち運ぶ時には本体だけ、家に帰ったらThunderbolt 4ドックに繋いで使う、とかいう運用が想定されてるんだと思う。ずっとMacで仕事してきたから、Win機にTB規格が実装される日が来るとは思ってなかった。
HDMI出力で別ディスプレイに出力しながらあれこれやったけど、ノートPCで作業するならやっぱり2枚ディスプレイが便利だよね。ゲームも大きい画面でプレイ出来るしね。
反対側にはUSB3.2 Gen2が2口のみ。どっちもType-Aで付いてる。ゲーミングノートである以上、こっち側にはゲームパッドとかマウスとかを繋ぐことが想定されるから、これで正解だと思う。
持ち歩きでハブが必要な程外部機器を繋ぐことは稀だし、必要十分かな、って思ってる。
あと、左右にある斜めに斬り込みが入った部分からはとても暑い空気が出てくる。当たり前だけど排気口になってるんだ。ここを塞がないようにしないと夏場に爆発する。
拡張性には関係ないけど、最前面にカラーバーが入ってて、これもキーボードと連動して光る。設定でこっちだけ消すことも出来るから、仕事に使う場合も安心。
16:10画面
ざるたんはずっと16:9の縦横比で慣れてきたから、16:10にはとても違和感がある。Windowsのタスクバーを除いた部分が大体16:9位に見えるから、相対的にディスプレイが小さく感じるんだ。
後は、16:10に非対応のゲームとか映像作品は上下に黒線が入ったりするから気になる人は気になるかも。まあ、これは「慣れろ」で片付くし、慣れたら便利だったりもするかもしれない。
ざるたん的一番の問題点は、「ピッタリくるケースが無い」ってこと。
サイズは16インチなんだけど、16インチノートと言えば、MacBookProが強すぎて、多くの16インチケースはMBP対応サイズなんだ。勿論ROG Strixの厚さと高さじゃ入らない。
17.3インチのケースとかなら充実してるんだけど、今度はがばがばなんだ。
内寸を公開してるケースを見つけて、いくつか候補は絞ったんだけど、実物見ないと怖くて購入に踏み切れないよね・・・。
今年のモデルだから、ASUSさんがいい時期に純正ケースを出してくれることを願いつつ、いくつか試してみる予定。
オススメ?
ここまでだらだらと色んなこと試したりしてきたけど、ゲーミングPCが欲しい人にオススメかどうか、ってことを考えてく。
個人的な意見としては、同じ価格のゲーミングデスクトップを使った方が良いと思うから、そんなにオススメではない、って感じかな。ただ、ノートPCである必然性があったり、ゲーム以外の用途にも使って、家ではゲームもやる、って人には良いかも知れないと思う。
ゲーミングノートは同価格帯のデスクトップに比べると性能が2段位落ちるんだ。しかもメンテナンス性も悪いから、ハードを酷使するゲームをやり続けると長持ちもしないんだ。
常時GPU全開の熱々ノートではないから、テキスト打ったり、写真まとめたり、って位の作業だったら静かだし熱くならない。
ゲームやる時にも、ARMOURY CREATとWindows設定でパワーを抑えて使えば、そんなに熱くならないし、うるさくもならない。ハイスペックが必要なゲームだとどうしても静音、ってわけにはいかなくなるけど、グラフィック設定を落として軽くすれば本体のファン音が気になってゲームにならない、ってことは無いと思う。それ位静か。
オススメのバリエーション
ROG Strixには結構な数のバリエーションがあるんだけど、ゲームをやる分にはCPUにi9 13980HXは絶対に必要ないし、32GBメモリも要らない。逆にそれらが必要なゲームはデスクトップでやるべき。
って考えるとCore i7 13650HXとRTX4070の組み合わせになってるG614JI-I7R4070とか、グラボを一段落としてRTX4060との組み合わせが良いかな、って感じ。予算が十分にある人でも上位のROG Strix Scarはさすがに費用対効果が釣り合わないと思う。
ASUS直販にはSSDが1TB乗ってるモデルとか32GBメモリに増設されてるモデルもあるから、必要ならそっちをチョイスするのが良いと思う。どのみちガッツリゲームをやるなら外付けSSDにゲームデータを突っ込むだろうし、本体SSDは用途が決まってない限りは500GBで十分だと思う。
最後に
本文中でも散々書いてきたんだけど、ゲーミングノートはガッツリゲームをやるためのものじゃなくて、出先でちょっとゲームやったり、ちょっとクリエイティブな仕事をするのに向いてるハードウェアだから、家でゲームをプレイするために使うならデスクトップPCの方が断然いい。
そっちの方が安くて長持ちするから。
ただ、スペースとかも理由でデスクトップが置けなかったり、定住地が無いゲーマーさんには良いかも、って思う。他のゲーミングノートをそんなに触ったことが無いから、他との比較が出来なくて申し訳ないんだけど、パワーさえ押さえて使えば思ったより静かだし、静かな割にはパワフル、って印象。
耐久性についてはまだ解らない。そんなにぶん回さないから長持ちするとは思うけど、なんとも言えない。
提供してもらってレビューを書いてる人はレビューが終わったら返却しちゃうと思うから、経過観察的な記事とか追加の記事が書けないんだろうけど、ざるたんは立派な自腹購入だから、今後もなにかあり次第記事にしてくよ。経費をかけたらペイしたいから、仕事に遊びに使っていくので、よろしくね。
末文だけど、やって欲しい検証とかがあったらコメント欄で言ってくれれば可能な範囲でやってくよ。煮たり焼いたり揚げたり、って言う非可逆的なこと以外だったら超前向きに検討する。
そんな感じ。