こんにちはあけましたざるたんですよい。
2022年もいろんなゲームをやって行くんだ。これは抱負じゃなくて確定した未来なんだ。
SwitchとかPS5みたいなコンソールゲームはハードによって性能が決まってて、本体を手に入れれば、そのハードで発売されるゲームは基本的にある程度快適に全てプレイ可能なんだけど、PCでゲームをやるときにはハードウェアのスペックによっては快適にプレイ出来ないものもあるんだ。
PCのパーツをざっくりと並べていくと、マザーボード・CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックボード・電源って感じになってる。これにPCの外装になるケースと、冷却用のファンとか水冷キットを合わせると1台のPCが組みあがるんだ。
ゲームをやるためのPCでは、特にグラフィックボード(グラボ)の性能がとっても大切になってくるんだ。
近年のゲームはグラフィックもキレイで風景を眺めてるだけでも楽しかったりするんだよね。でもキレイなグラフィックをぬるぬる動かすためには高性能なグラボが必要になるんだ。そして、高性能なグラボはとっても高いんだ。
そんなわけなんだけど、今回はグラボの選び方とかについて考える記事にしていこうと思うんだ。
れっつご。
グラボとは
グラフィックボード(グラボ・GPU)は読んで字のごとくグラフィック関係のパーツなんだ。デスクトップPCではマザーボードのPCIeスロットに挿して使うのが一般的。
有名なメーカーはNVIDIAとAMDがある。あとマイクロソフトも開発に乗り出してるみたい。ざるたんは太古の昔からずっとNVIDIAのグラボを使ってるから他を考えたことがあまりないんだけど、3Dベンチマークのスコアとかを参考にすればNVIDIA製とAMD製の簡単な比較は出来るんだ。
この記事書いてる現在は、世界的に半導体の需給が追いついてない上に、引き続きマイニング需要があるらしくて全体的な価格は高い。特に高性能なものはとっても高い。
↑で説明したように、キレイなグラフィックでぬるぬるプレイするためには高性能なグラボが必要なんだけど、これは一層高いんだ。
ゲーミングPCだと価格の半分近くはこのグラボが占めたりするんだ。
マルチプラットフォーム
ただ、近年では有名作品はマルチプラットフォームでリリースされるものが多くなってる。例えば、Switch・PS4/PS5・Xbox One・Steamとかって感じ。
SwitchとPS5とXbox Oneを全部揃えて、周辺機器も整えて、って考えると、高性能なグラボを使ってSteamでまとめてプレイする方がリーズナブルだったりするんだよね。
そして、Switch→Steamの移植とかだと、多くのタイトルではグラフィック面を大幅にアップグレードしてリリースしたりするんだ。高画質でロードも速いって考えるとSteam版のメリットも大きいんだよね。
ざるたんは基本的にマルチプラットフォームを複数環境でプレイすることはほとんどないんだけど、MHWとCoD:BOCWはPS4とPC両方でプレイしてるんだ。あと、今月Steam版のMHRiseもプレイするよ。
MHWでは、元々とってもキレイだったグラフィックが更にキレイになって、ロードも速くなったことに感動したんだ。CoD:BOCWではフレームレートが単純に倍以上になったよね。
グラボの選び方
ざるたんの本業はエンジニア職なので、機材を選ぶ時の基準は一番高性能なものか、自分の要求をギリギリ満たすものか、一番安いもの、って三択なんだ。理由は省くけど。
でも、一番高性能なグラボはPC本体買えちゃうくらいには高いんだ。かといって、あんまり低価格帯のものを選んでしまうと、せっかくPC版でプレイするメリットを感じられないんだよね。バランス大切。
というわけで、ここでは自分の要求をギリギリ満たすもの、ってことについて考えてくんだ。数年使うことを考えるとあんまりギリギリじゃない方が良かったりするんだけど、それも含めて考えてくよ。
プレイするゲームが決まってる場合
プレイする予定のゲームが決まってる人は、そのゲームの推奨環境をチェックするのがオススメなんだ。
上の画像はSteam版MHRiseのシステム要件なんだ。システム要件には大体最小環境と推奨環境があるんだけど、最小環境じゃなくて、推奨環境の方をチェックしてく。
MHRiseの場合、CPUは第五世代i5、メインメモリは8GB、グラボはGTX1060が推奨環境になってるんだ。ただ、これはグラフィック中設定のHD解像度で30fpsを出す場合のスペックで、これだとSwitch版と大差ないんだよね。
せっかくのSteam版ならグラフィック高設定の120fpsとかで遊びたいところなんだ。
これはざるたんがふわふわとSteamの体験版をほぼ最高画質の1440p(WQHD)でプレイしてるときのスクショ。左上を拡大すると↓の感じ。
Steamの機能でフレームレートを表示させてるんだけど、設定値の144fpsに張り付いてるんだ。
この時に使ったグラボはNVIDIAのRTX3070だから、少なくともRTX3070なら製品版でも同じ位のフレームレートは出るのかな、って思ってる。当然4k出力させると厳しいとは思うんだ。
こんどはざるたんがプレイしてるゲームの中で最重量のBF2042のシステム要件。
推奨環境を見てくと、グラフィックはRTX3060を要求してるんだけど、3080tiを使っても常時144fpsには貼り付かないんだ。BFを含めたPCゲームの多くは、ゲーム内設定でグラフィックの品質を落としてフレームレートを高く保つことが出来るから、出来るだけ高いフレームレートでプレイできるようにちょいちょいと設定を弄ってく必要があるんだ。
どちらにせよ、推奨スペックだと、中くらいのグラフィック設定のHD解像度で60fps~90fps位の表示になるのかな、って思うんだ。ここはメーカーにかなり委ねられてると思う。
予算が決まってる場合
今度は逆にグラボ用に決めた予算から選ぶ場合を考えてくんだ。
入れ替えだったらとっても簡単。例えば10万円をグラボ予算として用意してたら、10万円のグラボを入れるのが良いよ。今のゲームが満足に出来ても来年・再来年リリースのゲームは当然要求スペックが上がるから、可能な限り高性能なものを選んでおくのが間違いない。
BTOパソコンを購入する場合には、グラボの価格がそのまま本体価格に反映されてることが多いから、BTOオプションでグラボが選択できる場合、最優先でアップグレードしておいた方がよいと思うんだ。今時OSドライブはM.2 SSDだろうから、他はそんなに気にすることは無いよ。
自作で1から組むのなら、パーツの予算配分を考えることが出来るからかなりいろいろ出来るんだ。ケースやメモリ・ストレージはメーカーを選ばなければかなり安価なものもあるし、CPUもハイエンドを使う必要はない。マザーボードもCPUオーバークロックしないなら安価なモデルでも基本的には問題ない。
これらで浮かせた予算を全てグラボに突っ込むことが出来るから、ゲーミングPCとしては安価に高性能なマシンを組むことが出来たりするんだ。その分最低限の知識は必要になるんだけどね・・・。
NVIDIAのグラフィックボード
ざるたんはずっとIntel CPU+NVIDIAグラボでゲームをしてきたから、ここではNVIDIAのグラボに絞って紹介してくんだ。
CPU内蔵グラフィックを除けば、NVIDIAのシェアはおよそ80%位だから、ほとんどのゲーミングPCにはNVIDIA製のグラボが使われてるんだ。
型番ロジック
さっきからRTXとかGTXとか3070とか3060とか英字と数字が出て来てると思うんだけど、これはグラフィックボードの型番なんだ。同じ型番でもNVIDIA純正のリファレンスモデルと他社製のモデルでは性能が微妙に違ったりするんだけど、ここではそれは考慮しないよ。
RTXとかGTX
最初についてるRTXとかGTXとかっていうのはシリーズを表してるんだ。元々は全部GTXって付いてたんだけど、リアルタイムレイトレーシングって言うリアルタイムに光の屈折やら反射やらを計算する機能が付いてるモデルがRTXって型番。
ゲーミングPCに使うようなモデルはRTXって付いてる。
3070とか2080とか1060とか
英字の後に続く数字は前半2桁と後半2桁に分けてみてくんだ。
10とか16とか20とか30って言うのはグラボの世代なんだ。今のところ数字が大きいほど新しい世代。昔は型番は3桁だったなあ。
後半2桁はグラボのグレード、数字が大きい方が強い。後ろにSuperとかTiって付いてると、付いてないモデルよりも強くて、数字が大きいモデルよりもちょっと弱い中間モデル。
この記事書いてる現在では、RTX30番台がメインのラインナップで、RTX20番台のアップグレードモデルがちょいちょいリリースされたりしてる。
あと、おんなじ型番でもデスクトップ用の方がノート用よりも強い。
世代最強はRTX3090で今後RTX3090Tiとかが出てきたり、RTX40番台が出てくるまではこれが続くんだ。
性能比較
そいじゃここからRTX30番台の性能を比較してくんだ。まずはNVIDIA公式の仕様から。
CUDA コア数 | ベースクロック | ブーストクロック | メモリ | |
RTX 3090 | 10496 | 1.40GHz | 1.70GHz | 24 GB GDDR6X |
RTX 3080 Ti | 10240 | 1.37GHz | 1.67GHz | 12 GB GDDR6X |
RTX 3080 | 8704 | 1.44GHz | 1.71GHz | 10 GB GDDR6X |
RTX 3070 Ti | 6144 | 1.58GHz | 1.77GHz | 8 GB GDDR6X |
RTX 3070 | 5888 | 1.50GHz | 1.73GHz | 8 GB GDDR6 |
RTX 3060 Ti | 4864 | 1.41GHz | 1.67GHz | 8 GB GDDR6 |
RTX 3060 | 3584 | 1.32GHz | 1.78GHz | 12 GB GDDR6 |
正直なんのこっちゃって感じだよね。とっても簡単に考えると全部大きい数字がエライ。
コア数って言うのはグラボの中で働く小人の人数、ベースクロックって言うのは小人が普段仕事するときの作業速度、ブーストクロックって言うのは小人が頑張ったときの作業速度、メモリって言うのは小人の作業に使える作業場所の広さ、ってイメージで大体あってるはず。
ただ、小人の人数が多いと狭くてぶつかったりして作業効率が落ちるから単純に人数が倍なら性能が倍とはならないんだ。難しい。しかも多くの小人を動かすにはそれだけ賃金(電力)が必要になるんだ。有能な小人は給料が高い割には人数が多くて狭くなると効率が落ちてしまうから比較するのが大変なんだ。
だから、ゲームソフトのベンチマークとかを使って性能を比較したりするのが一般的なんだ。これなら、実際に使うときの性能を単純に比較できるんだ。
Time Spy スコア | TDP | |
RTX 3090 | 19867 | 350W |
RTX 3080 Ti | 19506 | 350W |
RTX 3080 | 17692 | 320W |
RTX 3070 Ti | 14774 | 290W |
RTX 3070 | 13789 | 220W |
RTX 3060 Ti | 11893 | 200W |
RTX 3060 | 8867 | 170W |
Time Spyって言うのはよくベンチマークで使われるやつ、ざるたんは実態を見たこともない。でも、多くのゲームでこれと同じ位かちょっと差が広がる位のスコアのバランスになるんだ。
TDPって言うのは、Thermal Design Power(熱設計電力)で単純に消費電力じゃなくて、そこから来る発熱の指標にもなってるんだ。つまり大きいと電力を食って、なおかつとっても熱くなる。
高性能なグラボを安定して使うなら750W以上とかの大型電源を使うのが良いし、ケース内の冷却にも気を使う必要があるんだ。PCIe補助電源もRTX3070Ti位から8Pin×3本必要になったりするからその辺も注意だよ。
ちなみにスコアをよく見ると、3080Tiと3090はほぼ互角だし、3070と3070Tiにも他程大きな差はないんだ。
オススメのRTX30シリーズ
ででは、ここからは実際に導入するのにオススメのグラボを考えていくんだ。
まず、価格はどうでもいいから、とにかく高性能なグラボが欲しい人にはRTX3090がオススメなんだ。
これは記念品みたいなものだから、価格は見ちゃダメなんだ。3090で望んだグラフィックが手に入らなかったら諦めも付くと思うんだよね。
次はRTX3080 Ti。
さっきのスコアを見てもらうと、RTX3090とRTX3080 Tiにはほとんど差が無かったと思うんだ。メモリの搭載量が倍違うから、グラフィックメモリが重要なゲームだともっと差が大きくなるのは間違いないんだけど、コストパフォーマンスってものを考えるとざるたん的にはこっちがオススメなんだ。
ざるたんが使ってるのはPalit製のRTX3080 Tiなんだ。CoD:VもBF2042も問題なく動いてるよ。まず1段階目に価格と性能のバランスが良いところだと思うんだ。
コストパフォーマンスを優先するならRTX3070で問題ないと思うんだ。
3070なら重量級のゲームでもなければ問題なくプレイ出来るんだ。HD解像度ならこの辺りがちょうどよいかな、って思ってる。ざるたんも入れ替え前はPalitのRTX3070を使ってたんだ。デュアルディスプレイで録画とかしながらゲームやるためにRTX3080Tiに入れ替えたから、普通にプレイする分にはこれで十分。
これ以上グレードを下げても価格があんまり変わらないので、この辺りがよいのかな、って思ってるよ。
RTX3070 vs RTX3080 Ti
ざるたんはRTX3070から断腸の思いでRTX3080Tiに入れ替えたんだけど、入れ替え前後で重いゲームのベンチマークを回しておいたので、データを置いてくんだ。ちなみにどっちもPalit Gamerockシリーズ。価格差は2倍位。購入時で偉人が10人と20人位の差。
回したのはFF15ベンチ、HDと4kで回してみたんだ。グラボ以外は全部共通パーツで、CPUはIntel Core i9 10900k、メモリは32GBなんだ。
RTX3070
RTX3070で高品質のフルHD解像度を回したときのスコアは12780で、非常に快適判定。フレームレートが落ち込むシーンもあったけど、概ね90fps位は出てたかな。必要十分って感じ。
こっちは高品質4kの結果。6002スコアで判定は快適。ただ、フレームレートが30fps位まで落ちるシーンもあったりするし、ほぼ静止してるシーンでも60fpsは出てない感じだった。快適とは?
3070で4kゲームはちょっと厳しいかな、って感じだね。
RTX3080 Ti
こっちはRTX3080 Tiで高品質フルHD解像度の結果。スコアはRTX3070での12780→14912まで伸びてる。当然非常に快適判定。
動きの少ないシーンとかだと、200fpsを超えるフレームレートが出てたんだ。まあ、ざるたんのディスプレイはリフレッシュレート144Hzだから見た目の変化はないんだけど。
これは確実なオーバースペックの例。まあ普通はゲーム側でフレームレート制限をかけて省電力で使うんだけどね。ファンの回転も抑えられるから静かだけど勿体ないよね。
驚いたのは高品質4kのベンチ。RTX3070での6002スコアから8569まで伸びてる。残念ながら非常に快適判定は貰えなかったけどね。高性能なグラボは負荷が重いほど真価を発揮するよい例なんじゃないかな。
ただ、ベンチ中のフレームレートは80以上に保たれてたり、シーンによっては100を超えたりしてたんだ。視覚的にはスコア以上の差を感じたんだよね。まあざるたんのディスプレイは1440pだから4kでは見れてないんだけど。
現在とか今後4kゲームをやる予定のある人はこの位のグラボがオススメかな、って思うよ。
オススメのメーカー
これ結構聞かれるんだけど、ざるたん的にはどこでもいいと思ってるんだ。ただ、価格差が結構あるから気にはなるよね。
聞いたことないメーカーは敬遠しちゃうけど、ガラスケースとか使ってる人はある程度見た目で選んでよいと思うんだよね。
ASUSとかMSIとかの有名メーカー製は結構高価格になりがちで、PalitとかGainwardとか日本でそこまで知名度が高くないメーカー製は低価格になりがちだから、予算と合わせて考えるのがよいよ。
グラボの買い時
これ、いろんな人がいろんなことを言ってるから、なにが真実かわからない状態になってるんだけど、基本的には欲しい時が買い時なんだ。
PCに限らずメカって言うのは常に最新の技術が更新されていて、今の最高品質でも数年後には確実に型落ちになるんだ。だからいつ買ってもすぐに型落ちになる、って考えれば買い時なんてないよね。
後は、世界情勢の影響で品が薄くなってる影響もあって価格が過去最大級に高騰してるんだよね。暗号資産の影響だってあるから。
いろいろ正常化すれば価格は少し落ち着くと思うんだけど、一気に下がることはないと思うんだ。そして、15年前とかでもリリース直後の新製品は不当と思えるような価格をしてたし、品が溢れると価格が下がって、品が薄くなると価格が上がってたんだ。
だから、新製品が出たら買おうとか、価格が落ち着いたら買おうって思ってると、いつまで経っても買い換えられない、って状態になるんだよね。
コストパフォーマンスモデルをちょいちょい買い替える位ならハイクラスを長く使った方がトータル的には安く上がったりするから、ミドルハイ~ハイクラスを長く使うのがおすすめなんだ。
最後に
たまに聞かれるグラボについて記事にしてみたんだ。ざるたんは弱小なので、どこからも提供を受けてないから比較してる品数が少ないんだけど、逆に考えるとどこにも忖度する必要が無いんだよね。正直者。
コンソール全種揃えるよりもPCでまとめてプレイする、って流れが欧米発から日本にも来つつあるから、これからもっとSteamとかのPCゲーマーは増えると思うんだ。
どうせPCでゲームやるなら高品質のグラフィックで楽しもうぜ、って記事だったんだ。
そんな感じ。