写真とカメラ

【カメラ】高画素機を使うメリット・デメリット

こんにちは、カメラを持ってうろうろするのが厳しい暑さが続いてるから、屋内の施設とかに侵入して魚とかを眺めたりしてるざるたんです。よい。

個人的には10月近くまでが夏だと思ってる。

今回は前回の記事で考えてきた画素数ってものについて、もっと考えてく記事なんだ。前回の記事は↓。この記事から見ると「粒々」とか意味の解らないことを言い出すから、見とくとよいよ。

【カメラ】画素数ってなんぞや?【ディスプレイ】デジタルカメラの画素数とか、モニター・ディスプレイの解像度について理解を深めてく記事。画素数が多ければ高画質、とは単純にならない理由なんかも解説してく。...

単純に高画素=高画質とはならない、ってところから、「じゃあ、高画素カメラを使うメリットってないのでは?」ってところも含めて考えてく。

さっそくれっつご。

前回のまとめ

ざっくりと前回記事でざるたんが羅列したことをまとめると、↓の感じ。

  • 画素数はあくまでも粒々の数
  • その粒々がそれぞれ色とか明るさの情報を持ってる
  • その情報の精度が高いことが高画質の条件なのでは?

こんなことを考えてきたんだ。

冒頭でも言ってるけど、高画素カメラを使っても高画質にならないんじゃ、なんのために高画素カメラを使うのか、高画素機になんのメリットがあるのか、ってことも併せて考えていこうかな、って思う。

ざるたんのカメラ遍歴

急に高画素機がー、って言いだしても意味が解らないので、ざるたんがいままで使ってきたカメラを時系列で羅列してく。全部SONY機。信者だから。

RX100IV

まずは、コンデジのRX100IVから。資料作りのために安売りしてるタイミングで買ったやつ。写真が撮れればなんでもよかった。どっか遠くに出かけたり観光するときにも使ってた。

有効画素数約2010万画素。

α7III

動画も撮れる(RX100でも撮れたけどすぐに熱停止する)から買い足したやつ。全然下調べせずにレンズキットを購入した。

写真には全然興味がなかったけど、ふと撮った写真でスマホよりもかなりキレイに写せることに気付く。

有効画素数約2420万画素。

α7IV

α7IIIに不満はなかったけど、充電・給電端子がUSB-PDに対応してなかったため、録画待機中に電池が減少してしまうのを避けるためだけに入れ替え。

有効画素数約3300万画素。

α6700

映像配信用にカメラの台数が必要になって購入。すでに使ってたFX30とレンズを使いまわすため、あと予算的な兼ね合いでAPS-C機にしてみた。併用。

有効画素数約2600万画素。

α7RV

配信現場にカメラを出しちゃってるときに散歩するために購入。α7IVでは最後の手段と思ってたクロップを常用可能な画素数で行えることとか、4軸モニターで撮影可能な点、α6700で試したAIAFが意外と強くてピントが抜けなかったのが主な決め手。これも併用。

あと、同じカメラ複数持つのがなんか嫌だったのと、単純に高画素機を使ってみたかった。

有効画素数約6100万画素。クロップ時有効画素数約2600万画素。

高画素の基準

何万画素からが高画素機になるのか、って明確な基準はたぶんない。

時の流れもあると思う。昔なら2400万画素でも十分に高画素だったと思うし、今なら4000万画素位からが高画素なのかな、とかも思う。

参考までにiPhone15Proが4800万画素。やばいと思う反面。デメリットも大きいと思う。この辺は後述。

高画素なカメラのメリット

さて、長い前置きも終わったところで、高画素機のメリットを考えてく。

写真を撮ってPCで眺めるだけなら高画素なカメラは全く不要なのか、って考えると意外とそうでもない。超合理主義怪異のざるたんが手を出す位だからメリットは当然ある。

もちろん、前回記事でも触れた印刷に出す、ってことを考えると高画素機のメリットとしてとても大きいんだけど、今回はそこは含めないでやってく。

ここからはざるたんが感じるメリットを上げたりしてく。

切り抜き・引き伸ばしに強い

画像を引き延ばすと一般的に画質が下がる、って思われてる。これも大体あってる。

例えば、FHD(1920*1080)の画像を4k(3840*2160)ディスプレイに最大化して表示させると、もともと1画素で表示させてたものを縦横並びの4画素分同じ色で表示させようとすることになるんだ。結果ギザギザに見えたり、正しく表示できなくて輪郭がぼやけたりしちゃうんだよね。

ただ、元が8k(7680*4320)のものを4kで表示させる場合、100%表示だと1/4しか表示できない。逆に考えると、縦横2倍まで拡大してもピクセル等倍を保てるから画質が落ちないんだ。

これはデジタルカメラで撮影した画像に当てはめても同じ。ズーム域が足りなくて寄り切れなかった画像を主題に応じて切り出しても、PCで表示させる場合にはピクセル等倍までは画質の劣化がないんだ。

フルサイズカメラでフルサイズ対応のレンズを使ってる場合には、カメラ側でAPS-Cサイズのセンサー領域だけを使ったクロップって言われる方法で撮影できるんだ。

クロップ撮影って言うのは、イメージセンサーの中央からAPS-Cサイズ分だけを使った撮影方法で、画角が狭くなる=疑似的にズーム撮影できる。

3300万画素のα7IVを使うとクロップ時に1466万画素位になっちゃうんだけど、元が6100万画素のα7RVを使うと2600万画素位残るんだ。これは便利。まぁ、あまりに常用すると高画素機の意味がなくなっちゃってAPS-C2600万画素機のα6700使った方がマシってなるんだけどね・・・。

レンズ交換なしで1.5倍ズーム域が広がる、って考えると大きなメリットだと思う。あとちょっと届かないけど、レンズ交換してる間に移動されちゃうかも、な動物とかには効果抜群。

ごちゃごちゃした細かいモノがキレイに写る

まぁ、背景とかに関しては構図を整理したり、程よくぼかしてごちゃごちゃさせるな、って話になるんだけど・・・。

建築物の装飾とか、鳥の羽毛とかの細かい部分に関しては、高画素機の方がキレイに撮りやすいんだ。特に撮影対象と距離が開いた時に差が顕著。背景はともかく、主題自体がごちゃごちゃしたモノに関しては高画素機が強いんだ。

ただ、もちろんちゃんと細かいところまで描写出来るつよつよレンズもセットで必要になってくるんだ。

メーカーが画素数以外にも力を入れてる

これはざるたんの主観。そして、SONY機しか使ったことないから、偏った主観。

スタンダード機のα7IVと高画素機のα7RVの差は画素数だけじゃないんだ。それ以外の部分にも違いがいっぱいある。

発売時期が違うから新技術のAIAFとかバリアングル液晶は別の話になっちゃうんだけど、ファインダーの解像度が全然違うし、シャッター耐久度とか手振れ補正の段数も全然違う。

世代の差もあるから、技術的な仕様の違いを上げたらキリがないんだ。まぁ、α7Vがリリースされたら、結構な部分スタンダード機にも採用されるとは思うんだけどね。

高画素なカメラのデメリット

メリットがあればデメリットもあるのが常。

ここからは、高画素機ならではのデメリットを紹介してく。主観もバチバチ入れてく。

暗所に弱い

露出について書いた記事で詳しく紹介してるんだけど、カメラの暗所性能はISO感度をどこまで使えるか、で決まるんだ。当然、レンズの絞り値とかカメラのシャッタースピードも影響するんだけど、同じ絞りとシャッタースピードならISO感度を高く設定できるカメラの方が暗所性能が高い。

難しいこと全部置いておくと、デジタルカメラの撮像素子で受けた光を増幅して明るくするときの数字がISO感度なんだけど、高画素機はこれを高く設定するのが苦手。

撮像素子=イメージセンサーはフルサイズなら36mm*24mmの面積の中に粒々がいっぱい詰まってる。高画素機はこの密度が高いんだ。サイズが固定だから、当然1粒1粒は小さくなるんだよね。

粒が小さければ、光を受ける面積も狭くて光が少ない状態で取り込まれる、そして、それを増幅する過程で画質が劣化したりノイズが加わっちゃったりするんだ。

メーカーさんが、ここまでは増幅しても使える画像になる、って言ってる常用ISO感度については、3300万画素機のα7IVが100-51200で、6100万画素機のα7RVが100-32000になってる。まぁ、実際常用の最大感度まで上がるとがっさがさで使い物にならないんだけど、途中の数字でも目に見えてノイズが増えるんだ。

ただ、現像時にノイズ抑制は可能で、カメラ内部現像のjpegでもカメラ本体でノイズキャンセルしてくれてるから、深刻に使い物にならない、とはなってない。その分、ノイズごと細部がつぶれたり、立体感がなくなったりはしちゃうけど。

あと、同じサイズで画像を眺める分には、高画素機の方がノイズでおかしい表示になってるドットが小さいから目立ちにくい部分もあって、個人的には世間で言われるほど弱くはないんじゃないかな、って思ってる。

とは言っても、ISO20000まで上がるとこのザマである。比較画像がないのが申し訳ないけど、まぁ、高画素機じゃなくてもISO20000ならこんなもん、って思う。これでもf1.4なんだけどね。

それでも、水族館とかの暗い場所では標準機とか高感度機の方がいい写真が撮れると思う。碌に動かないダイオウグソクムシにSS=1/400とか使ったざるたんが全部悪い。明るい水槽の速い魚撮った設定のままやりおった。

それでも↑のISO1600とかでは問題は感じていないよ。少なくともざるたんの目では、ね。この辺はいろいろ試していきたい。

データ容量がバカでかい

3300万画素のデータサイズはjpeg1枚で20~30MB位、ロスレス圧縮RAW1枚で40~50MB位なんだ。いや、普通に考えたらこの段階で結構なファイルサイズなんだけどね。どっか出かけて500枚撮ったら35GB位。コンサートなんかで連写しまくって2000枚撮ったら140GB位。

6100画素機のデータサイズはjpeg1枚30~50MB位、ロスレス圧縮RAW1枚で60~80MB位なんだ。RAW+jpegだと500枚で55GB位、2000枚で220GB位になる。

普通に考えたら割と狂ったファイルサイズだと思うんだよね。

だから、大容量のCFカードとかSDカードが必須だし、PCのストレージも大きなサイズが必要。RAW現像とか読み出しの速度も必要だから、SATA接続のSSDを使いたいし、外付けHDDに保存するにしても、かなり大容量のHDDが必要。

jpegだけならamazonとかのクラウドストレージに保存しておく、って方法もあるんだけど、ざるたんはローカルにバックアップを持っておきたいタイプ。

撮影後にOKカット以外を削除すればいいのかもだけど、選定するのも大変だよね。取り合えず現状は全部を保存・保管してる。

PC負荷が高い

結構よく言われてるPC負荷について、ざるたんはあんまり気にならない。少し表示が遅くなったかな?位。

もともとゲーマーなざるたんは、i9マシンに32GBメモリを載せて使ってるし、作業用ファイルはSATAとは言えSSDに突っ込んでるから気にならないのかも。

RAW現像ソフトにはSILKYPIXって言うのを使ってるんだけど、最高速を目指すためなのか、CPUを使えるだけ使う傾向があって、サムネイル作成時とかはもともと結構重いから高画素機に変えてもあんまり変わらない、って印象なのもあるのかも。

手振れに弱い

これもよく言われてるけど、あくまでも相対的に、って話。

手振れって手持ち撮影をする上では絶対に発生するものなんだよね。カメラ本体についてるシャッターボタンを押す動作はどうやってもカメラ本体を動かすから。

画素数が少ないカメラでは、多少カメラ本体がブレても1素子が大きいから影響が少ないけど、高画素機は1素子が小さくて隣の素子との距離が短いことが原因。

ざるたんはお散歩しながらパシャパシャするから、基本的に三脚を持ち歩いていないんだ。ただ、元からシャッタースピードがよく言われる基準値(1/焦点距離)よりも速い設定(1/焦点距離*2)で撮ってるから、悩まされたことはないよ。

いや、細部がブレてることに気付いていないだけな可能性も否定できないんだけど、等倍表示で確認しても大丈夫そうだから、気にしてない。

そもそも、屋外で木とか草が画角に入ってれば、少しの風でも被写体ブレをするわけで、それを避けるためには高速シャッターが必要なわけで、そうなれば手振れもそんなに気にならないのかな、って思う。

レンズを選ぶ

これは偉い人たちの意見でよく出てくるやつ。

せっかくの高画素機なのに、解像度の低いレンズを使うのはもったいない。細部までしっかりと撮れるレンズを付けて使うべき、ってやつ。

ざるたんは、いや、そんなこと言ってもそんなに変わらないだろん、って思ってた。

試しに家でα7III買ったときのキットレンズ(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)を付けて撮ってみたら言われてることが分かった(気がした)。ファインダー覗いた段階で真ん中以外の見え方がGMレンズとなんか違うように感じたんだよね。違和感。

手元の適当なモノを撮って写真で見たら真ん中にも違和感。

試しにα7IIIでもキットレンズとGMレンズを付けて同じようなことしてみたら、ここでもちゃんと違和感。

すごく漠然としてて申し訳ないんだけど、違和感の度合いは確かにα7RVの方が大きかったかも。

ざるたんはあまりに初心者なので、多分目が育ってなくて漠然とした違和感を感じてるだけなんだけど、上級者なら理由も説明できるんだろね。

最後に

今回は主に高画素機のメリットとかデメリットを見てきたんだ。

正直、カメラ&写真初心者には高画素機のメリットは見出しにくい感じがあるよね。ざるたんも高画素機だからいい写真が撮れたとか、撮れそう、って思ったことはない。

ざるたんの環境では、SDカードとかは動画用に256GBとか480GBのを使ってるから問題ないし、ゲーマーだからPC環境ごと整える必要もなかったから、デメリットは暗所適正と手振れ関係だけかな、って思ったんだ。実際、今でもそう思う。

手振れに関しては、カメラ側の手振れ補正性能が高いから実質デメリットとして感じてないし、暗くてシャッタースピード長くできないようなとこでは、α7IVを使えばいいし、って感じ。

逆にメリットはレンズ交換なしでトリミング前提の撮影を出来るところが大きいと思ってる。SONY機の場合ファインダーもキレイだしね。見やすくてとても良い。

そもそもの主張は高画素≠高画質と言うところで、それでも高画素機を選ぶメリットなんかを羅列したらこんな感じにまとまりのない記事になりました、ってお話。

ちゃんとカメラ一台一台の他と比較しての使用感とかの記事も書いたらよいと思った。

そんな感じ。

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