こんにちは、ざるたんです。今日も暑さを感じながらカメラを持ってお散歩してる。結構楽しい。よい。
いや、わざわざ写真専用にデジカメなんか使わなくても、今時のスマホには高性能なカメラが付いてて、とってもキレイな写真が撮れるのに・・・。って思われてもわざわざ写真専用にデジカメを持ち歩いてる。
デジカメに撮れてスマホに撮れない写真と言えば、ボケを活かした写真。
ってことで今回は、写真の「ボケ」について備忘録的にいろいろ考えてく記事にしてく。
そろそろれっつご。
ボケとは?
そもそもボケってなんだ?ってところから。
写真にはピントってものがある。
上の写真で言えば、右上に写ってるガク咲きアジサイの手前側の花にピントが合ってくっきり写ってる。左下にもアジサイがあるけど、そっちはピントが合ってないからぼやけて写ってる。簡単に言えばボケてる。ピントがボケてるから、ピンボケ。
もっと言えば、後ろの方にあるアジサイの葉っぱは原型がないくらいにボケてる。
この写真がいいか悪いか、って言うのは遠くに置いてきて、これがスマホカメラでは取れない光学的なボケ写真。
ちなみに、ピントが合ってないことをアウトフォーカス、って言う。
さらには、英語圏でも「ボケ」は「bokeh」で通じるらしい。
ボケ写真のどこがよいのだ?
こっちは岩を見つめるペンギンが主役の写真。ペンギンに癒されて今がある。この写真では背景に生い茂る草とか人工的な建物の壁がボッケボケになってる。これも写真自体の良し悪しは放り投げる。
スマホのカメラで同じような構図の写真を撮ると、背景の葉っぱの一枚一枚がくっきり写る。主役のペンギンとは色が違うから、境界線があいまい、ってことにはならないけど、主役が際立たなくなっちゃうと思うんだよね。
つまり、ボケ写真は主役が背景から浮くから『主題が明確になる』のがメリット。背景が煩雑でもボケさせてしまえばそんなに気にならない。いや、上手な人はボケに頼らず背景と主題を分離させたりできるんだけど・・・。
よく見るとペンギンが立ってる岩の手前側端もボケてる。背景だけじゃなくて、前景もボケるってこと。
ボケ部分に光の点が写ると丸くぼんやりした感じにボケる。これが玉ボケって言ってキレイってことになってる。↑の写真の出来不出来は墓場にでも埋めておいて、花壇の後ろは実は普通の道路。向かいの建物とか駐車車両に反射した光が白い〇になって写ってる。
こうなると背景は玉ボケ以外の情報をほとんど失って、色と玉ボケだけの世界になるんだよね。もうボッケボケ。
ざるたんは人間を撮影する趣味がないんだけど、人間を主題に置くポートレート撮影では、背景をボケさせるのが主流っぽい。主題が明確になるし、煩雑な背景でも撮影しやすくなる。
ボケさせる方法
背景とか主題以外の要素をボケさせるのは思ってるよりも簡単。
いくつかの要素に分けてつらつら書いてく。
レンズのF値を小さくする
以降も含めて、比較用写真のピントは全部PS5コントローラーの左スティック手前側らへん。
カメラのレンズにはレンズ内の絞りによって決まるF値って言うものがあるんだ。これは動物で言う「瞳孔」みたいなもので、値が小さければ多くの光がカメラの撮像素子に入ってきて明るい写真が撮れる。
写真の明るさを決める要素はF値であらわされる「絞り」のほかにもシャッタースピードとか、ISO感度とかって要素があって、それらをまとめて「露出」って言ったりするんだけど、難しいことは草葉の陰においてきて、このF値が小さいほど背景がボケた写真が撮れる。
言い換えると、F値が小さいほど「被写界深度」って言うものが浅くなる。
「被写界深度」って言うのは、ある一点にピントを合わせたときに前後どれくらいの範囲までピントが合ったように撮影できるか、って距離。これが深ければ全体にピントが合ってるような写真になるし、これが浅ければピント面以外はボケた写真になる。
ちなみに、ピント面からの距離が大きくなればなるほどボケの量が多くなる。
混乱しがちだけど、F値が小さいほど絞りは大きく空いてる。F値が大きいとレンズ内の絞りは小さくなって、カメラの撮像素子に届く光が小さくなるんだ。
ちなみに、F値が一番小さい状態を開放とか絞り開放、その時のF値を開放F値って言う。
関係ないけど、ざるたんはちゃんとしてないので、こういう比較に三脚を使わない。だから、同じような構図ではあるけど、全部微妙にズレててちゃんとした比較にはなっていない。照明も使ってないからISOもSSもバラバラ。性格の問題。
レンズの焦点距離を長くする
焦点距離、って言うのはレンズ面からカメラの撮像素子(イメージセンサー)までの距離。数字が大きい方が遠くのものを大きく写せて、小さければ広い範囲を写せる。
例えば、同じF値なら35mmのレンズよりも70mmのレンズの方がボケやすくなる。
サンプル写真は画角が小さくなるから、主被写体との距離は離して大体同じくらいのサイズに記録できる位にしてる。
次の項目で書くことだけど、焦点距離を長くした分、被写体から遠ざかっちゃってるからあんまり劇的な変化はないよね。
ちなみに、さっきから消しゴムの位置が変わってるけど、左の消しゴムは動かしてない。右のがロクに見えてなかったから動かしてる。
被写体との距離を近くする
同じレンズを使った場面なら、主題との距離が近いほど背景はボケやすくなる。画像は24mm f/2.8のまま最短撮影距離まで寄ってみたやつ。
レンズには最短撮影距離って言うものが設定されてる。日本語のまんま、どれだけ被写体に近寄った状態でピントを合わせられるか、って距離。この距離はカメラのイメージセンサーからの距離。
例えば、レンズ長100mmのレンズで最短撮影距離が15cmのレンズを使うと、レンズ先端から被写体までは50mmってこと。どうでもいいけど、なぜかどこのメーカーもレンズ長とか焦点距離はmm表記なのに、最短撮影距離はcm表記なんだよね・・・。
レンズの開放F値とか、焦点距離とかは基本的にレンズを変えないと変えられないんだけど、被写体との距離は足で調整できる。これとっても重要。
背景との距離を遠くする
解りづらいかもだけど、同じ消しゴムケースの距離を変えて置いてるの図。手前の消しゴムよりも奥の消しゴムの方が大きくボケてる。
同じ距離から主題となる被写体を撮影した場合、背景が遠い方がボケは大きくなる。これはなかなかコントロールが難しかったりするんだけど、レンズを交換しなくても足と頭を使って調整できる項目。
まぁ、これは被写界深度から大きく外れた方がボケが大きくなる、ってことだからやっぱりF値は重要になってくるんだけどね・・・。
被写界深度
4つのボケさせ方を見てきたんだけど、ボケ写真にはF値の項目で書いた「被写界深度」って言うのがとっても大切、ってことなんだ。
- F値が小さいレンズを使えば被写界深度は浅くなる
- 焦点距離が長いレンズを使えば被写界深度は浅くなる
- 近距離でピントを合わせれば背景が被写界深度から外れやすくなる
- 背景が遠くにあれば被写界深度から外れやすくなる
ボケ写真は言い換えれば、主題にピントが合っていて、前景や背景が被写界深度から外れてる写真ってこと。こうすることで主題が引き立つボケ写真が撮れるんだ。
ちなみに、一応スマホのカメラでも頑張って接写すればボケ写真は撮れる。最短撮影距離も短いし、狙ってみても面白いかもね。
絞り開放+脚でボかす
今回書いてきた中ではカメラ+レンズ側の設定で絞り開放にした上で、脚を使ってボケを作るのがざるたんをはじめ初心者にはやりやすいのかな、って思ってる。
ざるたんのおススメは、ズームレンズでも主題にできるだけ近づいて絞り開放で撮影すること。
近づけばレンズに依らずボケを作りやすくなるし、そもそも、写真の中で主題の面積が大きくなって、ボケに頼らなくても主題が明確になりやすいと思うから。ボケに頼らず、って言ってることが本末転倒だけど・・・。
最後に
今回は、カメラ初心者のざるたんがボケとはなんぞや、なにがいいんだ、について考えてく記事だったんだ。
誰に向けて書いてるでもなく、備忘録とか考えをまとめるための記事だから、特に参考になったりとかはないと思うんだけど、同じ位の初心者さんだったら自分の考えとかやり方を確認できたりするかも知れないな、って思う。
上手な人で、それは違う、って言うのがあったらご意見いただけたら嬉しいし、日常ブログとは言え内容がとっ散らかり過ぎだろ、と思ったらスルーして貰えればうれしいよ。
今後もへこへこ散歩しながら、ちょいちょい写真撮って、考えをまとめる記事とか書いてくから、生暖かくよろしくお願いするんだ。
そんな感じ。