写真とカメラ

【カメラ】露出ってなんぞや?

こんにちは、散歩しながら写真を撮って家に帰ってきてパソコンで眺めて、一人反省会を行いつつも少しずつ上達を感じてるざるたんです。よい。

写真を撮るときに気になったりするのが、明るさ。

せっかくいい被写体が目の前に現れてシャッターを切れても、暗すぎて写真全体が黒くつぶれちゃってたり、逆に明るすぎて真っ白に飛んじゃってたりしたら悲しいよね。

ざるたんも悲しい思いを何度もしてる。

というわけで今回は、自分向けの備忘録的に明るさを決める露出についていろいろ考えてく記事にしてく。難しいことは大分すっ飛ばして、頭が疲れてる未来の自分が理解できる範囲で書いてこうと思うよ。

れっとみーごー。

露出とは?

早速わけのわからない単語が出てきてしまったんだけど、そもそも露出とはなんぞや、ってことから考えてく。

一言で言うと、露出って言うのは写真の明るさを決める光の量のことを指してる、って思えば大間違いではないのかな。光の量って言うのはイメージセンサーに取り込む光の量ね。

適正な露出で撮影できてれば、普通に見れる写真になるんだけど、露出が足りないと暗い写真になっちゃう。露出アンダーって言う。逆に露出が多すぎると明るくなり過ぎちゃう。こっちは露出オーバーって言う。

露出を決める要素

露出は適正じゃないと、写真がちゃんと写せない。ってことなんだけど、肝心の露出はどうやって決まるのか、ってことについて考えてく。

露出を決める要素は以下の3つ。

1.レンズの絞り(F値)

レンズの絞り値はF値の数字が小さいほど大きくなる。もっと初歩的に「絞り」って言うのはレンズの中にある光を通さない羽根の開口面積のこと。

開口部が大きいほど取り込める光の量が大きくて、明るくなる。逆にF値を大きくしていくと徐々に写真は暗くなってく。

絞り値は露出だけじゃなくて被写界深度にも影響を与えるから、ピントが合う範囲をどれ位広く撮りたいか、ってことも考えつつ設定する必要があるんだ。

一番絞りを大きく開いた状態、つまり一番F値が小さい状態のことを開放F値、って言って、これは装着してるレンズによって固有。レンズ交換式カメラならこれが小さいレンズを装着すれば明るい写真が撮れる。

ただ、基本的には開放F値が小さいレンズは高価なんだ。開放F値が4のズームレンズと開放F値が2.8のズームレンズって言うのが結構一般的なんだけど、同じズームレンジでも価格が倍近く違ったりするんだよね。

2.シャッタースピード

シャッタースピードって言うのはシャッターが開いてる時間の長さのことを指すんだ。

デジタルカメラのシャッターはイメージセンサーの前にあって、撮影するときに設定された時間だけ開いてイメージセンサーに光を取り込む構造になってるんだ。

この時間が長ければ長いほど多くの光をイメージセンサーに取り込めるから、明るい写真になる。逆に光を取り込める時間が短ければ暗い写真になる。

ただ、シャッタースピードは写真のブレもかかわるから、明るい写真が撮りたいから、って長く設定すればいいってもんじゃないんだ。

ブレ

シャッターを切る瞬間にカメラが動いちゃうと、ブレた写真になっちゃう。これは直感的にわかると思うんだ。カメラ本体とかレンズには手振れ補正、って言うのがついてたりして、この手振れに関してはある程度なかったことにできたりする。

よく言われるのが、[1/焦点距離]秒のシャッタースピードに設定すれば、手振れの影響を受けづらい、ってやつ。50mmのレンズを使ってるなら1/50秒に設定する、って感じ。

ざるたんは、不安症だから安全策の[1/焦点距離の2倍]秒に設定することが多いよ。200mmなら1/400秒って感じ。

三脚を使ってリモコンとかタイマー付きシャッターを使えば、手振れに関しては気にせずシャッタースピードを設定することができるんだ。夜景みたいに長い時間シャッターを開けるような撮影には必須だね。

あと、ブレるのはカメラを持つ手だけじゃなくて、被写体が動くことでブレることもあるんだ。これがそのまんま被写体ブレって呼ばれるやつ。

動物とか、車とかを写し止めたいなら、1/500秒とか1/1000秒とかの高速シャッターに設定する必要があったりするんだ。

3.ISO感度

ISO感度って言うのはセンサーに入ってきた信号をカメラ本体がどれくらい増幅するか、って数字。光に対してどれ位敏感か、って言う数字だから感度、って言う。

基本は100でそれ以上大きく設定することを増感、小さく設定することを減感なんて言うらしい。覚えなくてよい。

これは、絞りとかシャッタースピードみたいに、写真自体の出来に影響を与えないから、暗いところで背景をまでピントを合わせた所謂パンフォーカス、って写真を撮りたいなら、ガンガン上げてよい。・・・とはならないんだ。

ISO感度を高く設定すると、撮れる写真にノイズが入る。少し上げる位なら暗い部分にちょっとザラザラノイズがあるかな、位なもんなんだけど、大きい数字にすると目に見えてがっさがさになる。

カメラ本体の性能として、高感度耐性ってもんがあるんだ。これが高いカメラはISO感度を高く設定してもノイズが乗りづらい。

一般的にはセンサーサイズが大きい方が高感度ノイズには強くて、同じセンサーサイズなら画素数が少ない方が高感度に強い、って言われてる。

カメラには固有の常用ISO感度って言うのが設定されてる。例えば100-51200みたいな感じで書かれてる。常用って言うくらいだから、この数字の間ならちゃんと撮れるかと思うけど、なかなかそうはいかないんだ。被写体とか個人の好みの問題もあるんだけど、ざるたんが使ってるSONYのα7IVを例に取ると、我慢しても12800までかな、って思ってる。

ライブハウスとかで行われるイベントの写真を撮るときなんかは結構過酷な環境で、太陽の下よりもかなり位状況で、動き回る被写体を写し止めるために高速シャッタースピードを設定しなきゃいけない。

当然、開放F値の小さい大口径レンズを使うことになるんだけど、F2.8のズームレンズでもISO3200とか、シーンによっては16000位まであがっちゃうこともある。

高ISO感度になると暗部のノイズだけじゃなくて、明暗のコントラストが再現できなかったりして平らい写真になっちゃうし、まぁ、キレイには撮れないんだ。

3つの要素の関係性

ここまでで、露出の3要素=絞り・シャッタースピード・ISO感度、って3つについてざっくり理解できたと思う。ホントにざっくりだけど。

これらの設定値がそれぞれどれくらい明るさに影響するのか、組み合わせるとどんな感じの設定になるのか、ってことをちょっと考えてく。

まずは、簡単な表。

暗い明るい
F値大きい小さい
SS速い遅い
ISO小さい大きい

これが今までの記事内容。

こっから関係性をもっと見てく。

F値SSISO
121/640100
22.81/320100
34.01/160100
45.61/80100
581/320800

1~5まで5枚の写真の設定値を例として出してみたんだけど、これらは全部同じ明るさになる、はず。レンズの周辺減光とかあるから、写真全体の明るさは必ずしも同じにはならないと思うんだけど、基本的な露出計算上は同じ明るさ。

明るさを求めるには「段」って単語が重要になってくるんだ。

「段」って言うのは明るさの指標みたいなもの。1段明るく、とか0.3段暗く、みたいな使われ方をする。

絞りは√2倍≒1.4倍になると1段下がる。例えば、F2.8→F4だと1段暗くなる。逆にF8→F2.8だと3段明るくなる。

シャッタースピード(SS)は、倍の時間になると1段明るくなる。1/80→1/40で1段明るくなる。1/160→1/640では2段暗くなる。

ISOは倍の値になると1段明るくなる。100→200なら1段明るく、3200→200なら4段暗くなる。

さっきの表をもう一回みてく。

F値SSISO
121/640100
22.81/320100
34.01/160100
45.61/80100
581/320800

1と2を比べるとF値が1段下がってSSが1段上がってるから同じ明るさ。

2と5を比べるとF値が3段下がってISOが3段上がってるから同じ明るさ。

って感じ。覚えておくと便利。

マニュアル露出とオート露出

さて、明るさを決める露出が大体わかって、3項目の関係性がわかったところで、実践的な露出の決め方を考えてく。

カメラで設定できる露出は大きく分けると2種類。マニュアルかオートか。

マニュアルは絞りもシャッタースピードも自分で決める方式。ISOはオートにもできる。

オートはなにを優先するかを決められるカメラが多いと思う。絞り優先オートでは、絞りを自分で決めて、カメラが良いと思う露出になるようにシャッタースピードを決めてくれる。ISOはオートにもマニュアルにもできる。

スナップとか、風景とか積極的に被写界深度をコントロールしたい場合には絞り優先オートがよさげ。

シャッタースピード優先オートはシャッタースピードを自分で決めて、カメラが良かれと絞りを決める。ISOはオートでもマニュアルでも決められる。

動物とかライブ撮影とかスポーツ、飛ぶ鳥とかの素早く動くものを写し止めたかったり、逆にスローシャッターで被写体を流したい場合に使うのが良さげ。

プログラムオートは露出を一定に保ったまま、絞りとSSのバランスを決められる、ってなってるけど、いまいち使いどころがわかってない。絞り優先とSS優先が使えてるなら使わなくて良いと思う。

マニュアルは作品作りとか用なのかな、って思ってる。前は絞り優先オートでシャッタースピードが遅すぎる、って感じたときに使ってたけど、最近はぜんぜん使ってない。後述のISO AUTO低速限界の設定でいろいろやってる。

ISO AUTO

露出の中でも明るくするとノイズが乗る分、被写界深度とかブレに影響しないのがISO感度、ってことなんだけど、これはモードに依らずカメラ側の機能でオートに設定できるんだ。

これを使うことで、絞り優先オートでは絞り値だけを気にすればいいし、シャッタースピード優先オートではシャッタースピードだけを気にすればいい、ってことになる。便利すぎる。

ISOオートでは、上限と下限を設定することができて、例えば100-12800って設定しておけば、どんなに暗くてもISO12800までしか上がらない。絞り優先なら、そこからはシャッタースピードを落として露出を調整してくれるんだ。便利。とは言ってもノイズが必要以上に大きくならない分、ブレッブレになっちゃったりするわけで、一長一短だけどね。

ざるたんは常時ISOオートでパシャパシャしてるよ。ただ、一応ISO感度は気にしてはいて、あんまり高くなっちゃうようだったらRAW現像を前提に後述の露出補正で下げたりはしてる。

ISO AUTO低速限界

SONY機での名称なんだけど、他メーカーにもあるっぽい機能。ざるたんはこの機能を知ってからとても便利に使わせてもらってるんだ。

これは、シャッタースピードをカメラに任せて決定するときに、どのシャッタースピードまで遅くなったらSSじゃなくてISO感度で露出を調整するか、って設定。

例えばこれを1/200に設定しておくと、シャッタースピードの最低値が1/200になる。SS=1/200、ISO100で露出が2段アンダーになる状況ならISO100→400まで上げてカバーしてくれる。当然、露出が十分足りてればISO100のままSS=1/1000とかになる。

1/200とか1/60とか実数での設定もできるんだけど、好んで使ってるのが標準とか、高速とかの設定。多分、初期設定は標準になってる。

標準設定だと、大分前に出てきたブレの基準値=[1/焦点距離]秒に近い値に設定されるんだけど、これを高速にしておくと[1/焦点距離*2]秒位に自動で設定してくれる。便利。

風が強かったりすると木とか草とか揺れて、風景写真でもブレッブレになっちゃうから、これを[さらに高速]とか[1/500秒]とかに設定してるんだ。使い方を知らなかった時にはブレッブレ写真に悲しみを感じたり、マニュアルモードに切り替えて悪戦苦闘したりしてたんだ。

明るい日中の屋外とかちょっとした木陰程度なら、広角レンズで風景を撮るときには神経を使わなくてよくなったから快適に使えてるよ。

露出補正

オート露出では最終的な写真の明るさはカメラさんが判断した明るさになるんだ。このカメラさんの判断、って言うのが意外と抜けてるところがあったりして、困っちゃうことがあるんだよね。

具体的には、暗くて合ってるところを現実よりも大分明るく写そうとする傾向が強いように思うんだ。

そこで活躍するのがこの露出補正。カメラが判断した明るさからマニュアルで明るくしたり、暗くしたり、って言うのがダイヤル一つでワンタッチでできる。ヒストグラムって言う明るさグラフを表示させて、暗い方=左とか、明るい方=右に振り切れない範囲で調整してく。

後は、お花を明るめに撮りたい(ハイキーとかって言うよ)とか、光が刺してるところ以外は暗く撮りたい、って時なんかの調整にも使える機能。

RAW現像を前提に撮る場合、ちょっと露出アンダー気味に撮っておいた方が良かったりするみたい。実際にざるたんもそう思う。そんな時は露出補正でアンダー気味にしたりすると便利だよね。

初心者あるあるなのかもだけど、露出補正をして1枚撮ったら忘れずに±0に戻す癖を付けた方が良いよ。戻し忘れて全部アンダーなまま、とかになるから。何度もやってる。結局は自分の目を信じて、ファインダーの明るさを常に確認しながら撮りなさい、ってことなんだろね。反省。

まぁ、水平垂直を見れる水準器とヒストグラムを同じ画面で確認させて欲しいとは思う。

最後に

今回はとっても大切な露出についての備忘録記事だったんだ。ざるたんは初心者中の初心者だから、景色を見て明るさを判断して露出を決める、ってことができない。露出計って存在は知ってるけど、使ったこともないし、使える気もしてない。

だから、オート機能をふんだんに使う。動画撮るときはマニュアルで絞りとSSを固定したりもするけど、写真はオート。

撮影スタイル、ってほどちゃんとやってるわけじゃないけど、散歩しながらふと写真を撮るざるたんは、絞り優先オートが向いてると思ってる。ライブ撮影はSS優先オートで撮ってる。

構図を練って、タイミングを待って、ここぞというときにアーティスティックな一枚を、ってスタイルだったら、試し撮りを数枚やってマニュアル、って言うのが良いのかな。それでもしばらくはオートで撮って、この明るさならいつもこんな設定だな、ってやっていくのが良いんじゃないかな、って思ってる。

カメラさんに適正露出を教えてもらってる感じ。まだまだ全然なにもつかめてないけど、カメラさんに教えを請いながらいろいろやっていこうと思ってるよ。

そんな感じ。

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