他の記事とも重複になるのだけど、ざるたんは普段仕事でMacOSを使っております。必要に迫られるとWindows機も使うのだけど、ほぼほぼMacがあれば差支えないのです。
それでも有事の際にはWindows機を使用したり、Windows機の方が便利なことやWindows機じゃないと出来ないこととかもあるのでWindows機も所有してるのです。
去年あたり映像をいじったりする機会も増えて、いままで使ってた化石Windows機のスペック不足を感じたので、思い切って機器更新をしてみたらゲーミングPCが完成してしまったわけなので、せっかくだからゲームもやったりしていってるのです。
そんな感じで、今回はざるたんが使っているWindowsPCをパーツごとにざっくりと紹介してみます。おそらく自作PCを組む人にもなんの参考にもならないと思います。
CPU&マザボ
ざるたんはIntel信者なのでCPUはIntel Core i9-10900kを積んでます。普通のグレードでは第10世代のトップに位置するやつです。10コア20スレッド、3.7GhzでTB時5.3Ghz、TDPは125Wとか頭のおかしい数値を繰り出していてとっても熱いです。定格で使ってます。クロックはマルチコア動作で実質TB時4.9GHz位。
CineBenchとかは他の詳しい方のページの方が詳しく書かれてるからここでは触れないけど、なんやかんやでメインのMacよりも倍以上速いよね。
正直経験則からグラフィック性能を要求してくるゲームの動作に関してはCPUの性能はそこまで重要ではなく、i7でも問題ないのはわかっているのだけど、元々は音楽を弄るアプリケーションを走らせるために組んでいるので、CPUは可能な限り上位のものを使ってます。あと、グラボがトラブった時のトラブルシューティング用にFなしのグラフィック性能付きモデルを使います。組み込み時にいきなり役に立ちましたよ。
音楽にしろ動画にしろ、レンダリング中はマルチコアに最大負荷に近いものがかかるのだけど、作業中には出来るだけ負荷を抑えたいところ。クロックを抑えたモデルで高負荷になる位ならさいつよCPUでそれなり負荷の方が長持ちすると思ってます。経験則だけれども。せっかく組んだのだから数世代もってほしいし。Ryzen?なんですか?それは?
マザボはあんまりこだわりがないのだけど、ASUS製をずっと使ってます。ROG MAXIMUS XII HEROってやつ。ROGってなんだろ?って思ってたんだけど、Republic Of Gamersの頭文字なのだそうだよ。和訳するとゲーマー共和国。センス微妙。ケースのUSBコネクタを使い切りたいからUSB3.1 Gen2ヘッダが付いてることとか、ケースファンがいっぱい付けられることか、BIOSがマザボとUSBメモリだけでアップデート出来るとかの条件を満たすもので在庫があったやつを選んだらこれになりました。
マザボ本体に電源スイッチとかリセットスイッチ、エラーコード表示の7セグが付いているのも便利だと思います。というか、実際に便利でしたよ。一発で完璧に動作することはないと思っているので。
メモリ
今までの第4世代IntelはDDR3メモリ、今回の第10世代はDDR4メモリ、なのでメモリ互換性がないためこれらも全取っ換え、ひぃ。
条件はデュアルチャネル動作させるために2枚差しで合計32GB、つまり16GB×2枚。メーカーとか速度とかは特にこだわりがなかったのでお店の人におすすめを聞いてそれにしてみましたよ。一応ASUSの動作確認リストも確認して動作しないことが確認されてないものだったから大丈夫かな、と。
16GBで十分とか思うかもですが、音楽系のライブラリをメモリ上に展開すると1プラグインで2GBとか当たり前に占有するのです。つまり、多ければ多いほどよい、のです。実際に予算面の兼ね合いもあるので32GBで落ち着けています。8GBの4枚の方がよいのかもしれないけど、クーラーと干渉しそうだから2枚でいきましたよ。64GB必要になったらスロット空いてるしね。
ものはADATAのDDR4-3600メモリ。光ります。基本クロックは2666MHzでXMPの読み込みで3600MHz動作するやつ。起動テストとか構成テストは2666でやって、安定してから3600を読み込んで運用してるけど、ベンチの差はそんなに出なかった。まぁ、そんなもんだよね。
グラボ
グラフィックボードは依然使っていたGTX760を続投させようと思っていたのだけど、無理をさせたら湯気が出てきてしまったので怖いから入れ替えてみたよ。この段階ではゲーム用にするつもりはなかったことがうかがえるね。
選んだのはPalit製RTX3070。昨今のブームで2060が手に入らなかったり価格が高騰していたのでやむを得ず3070になってしまったよ。ちなみにこの子も光ります。実際RTX30シリーズでは非常に安価で2060と価格差がほとんどなかったので断腸の思いでこれにしました。メーカーにもこだわりがなく、一番安かったやつを選んでます。元が元だから比べることも出来ないのだけれど、まぁ強いよね。補助電源は8ピンが2口。
最小構成で起動確認してこの子を挿してからが本当に大変だったのですよ。BIOSの構成エラーが出まくって、Windowsの起動が安定しない。BIOS上では認識してる表示になっていたのだけれども。ファームアップもしたけど起動エラーがやまない状態でなんとかグラボのDPからディスプレイは写ったんだけど、起動時のビープ音は鳴りやまない。
COMSクリアしたり、メモリ差し替えたり、PCIeスロット替えたりしても解決せず、もしや、と思って避けてきたOSのクリーンインストールしても解決せず。相性問題とか勘弁してくれ、と思いながらもう一度ファームアップしたらなんなく解決してしまいましたよね。初回もファームアップに成功しました、って表示は出てたけどうまくいってなかったっぽいよね。
ざるたんはOSドライブにアプリケーションとドライバしか置いてないのでクリーンインストールの労力は大したことはないのだけど、精神的なダメージは大きかったので叱っておきました。あと、最近のWindowsOSはMicrosoftアカウントに紐づいてるから、再インストールしたときもシリアルを手入力しなくてよいのね。便利だった。
ATX電源
以前使ってた電源は750Wのセミモジュラーだったので、容量的には問題なかったんだけど、PCIeの補助電源が8pin一本だけしか出せなかったので入れ替えました。ペリフェラルを変換してもよいのだろうけど、電源に関しては保証外の使い方をしたくなかったのです。
音楽系の機器に関して言えば電源は最重要で、容量ギリギリで使うと電圧降下が発生したり、電源自体に無理がかかって安定供給できなかったりでよいことはなにもない、というのがざるたんの経験則。PCも機械だから一緒だろ、と思ってます。安くて容量ギリギリの電源で運用したことがないからあんまりわからないけれども。
とういことで、CPUのTDPも大きいので1000W電源を突っ込んでみましたよ。オーバースペックなのは承知なのだけど、一番トラブりたくない部分なので。フルモジュラータイプだったので配線も楽ちんでしたよ。
ストレージ
ストレージは前環境から継続。
CドライブはSAMSUNGの1TB M.2 SSD。実際には1TBも必要ないのだけど、大きいことは良いことだと思ってる。実際に使用していたのは140GB位、OS再インスコ後は120GB。こんなに大きくなくてもよいのは間違いないのだけど、当時の自分はなにを考えていたのだろうか。
Dドライブは作業用のSAMSUNG製SATA SSD 250GB、よく使う素材とか、編集用の素材とかを置いてるところ。余ってるから突っ込んでる感じで外付けでも全然かまわないのだけど、配線ごちゃごちゃするのが嫌なので積んでる。
Eドライブはデータ保管用のWD製6TB HDD BLACK特にこだわりはないのだけど、壊れにくくて大容量のをチョイスしてる。外付けだと電源がわっしゃーってなるのがいやなので内臓した。もともとは他にも1TBのWDが積んであったけど、使ってないので外してみた。iTunesのライブラリや録画データなんかもここにいる。いっぱいになったら外付けに移して容量確保する。6TBなのは頻繁に外付けドライブに移行するのが面倒なのと、価格差がほとんどないから。
Fを飛ばしてGAMEのGドライブにはWD SATA SSD 1TBのBLUEが挿してあります。そのままゲームをインストールしてます。Cドライブには置きたくないから。8割を超えないように使っていくつもりです。現在ちょうど50%位の使用率。
職業柄SATA SSDとかHDSTのSATA HDDとUSBケースはいっぱいあるので、必要であれば適宜増設しますが現状こんな感じ。M.2が2スロット空いてるのだけど、PCIeとかSATAと排他になってるからどうしたものかね。
CPUクーラー&ケースファン
ざるたんは水冷が嫌いです。でもCore i9 10900kは爆熱です。空冷にするととても大きなCPUクーラーが必要になります。選択肢もそんなに多くはありません。しかたなく水冷にすることも考えたのですが、機械の内部に水を通すというのに物凄く抵抗があります。
あと、CPUクーラーが頑張ったときに、空冷であればケース内の真ん中で高回転しますが、水冷だとケース内の吸気や排気口でラジエーターファンが高回転します。つまり、うるさいはずです。吸気側にラジエーターを取り付けた場合には、ケース内に温かい空気を取り込むことになるので、グラボの冷却やメモリ、VRAMの冷却に不安があるというのも一因です。きっと現代の水冷クーラーはそのあたりもうまく作られているのではないかと思いますが、可能な限り空冷で行きたいと思っています。
しかし、TDP125Wに対応可能な空冷クーラーはあんまりありません。ネットで情報をあさっても10900kは水冷で冷やしとけ、みたいな記事が多く不安になります。
話は飛んで、わたくしは一号機からファン・クーラーはクーラーマスター製を使っています。理由は名前がマスターですごく冷えそうだからです。ケースもずっとクーラーマスター。当然ケースファンもクーラーマスターです。クーラーマスターの製品群を確認したら10900kでも行けそうなCPUクーラーを発見したので、探し回って入手しました。MasterAir Maker 8って子です。赤く光ります。
ヒートシンクを両側から挟むように2枚の140mmファンが付いていて、それぞれのファンの高さが調整できるため、メモリと干渉せずおさまりがよいです。が、クーラー高が170mm位あります。小型のケースはおろか中型ケースでもモノによっては入らないのが難点です。
ケースファンもクーラーマスター製、前面に200mm×2枚、背面に140mm×1枚、天面に140mm×2枚付けてます。全部アドレサブルRGB LED対応です。光ります。大口径のファンの方が騒音は小さく、複数枚をゆっくりと回して風量を確保しつつ騒音を抑えて静かにする算段です。負荷をかけて温度確認して、BIOSで回転数を調整して騒音を確認して、って繰り返して詰めていきます。まぁ、成功してます。
試しにCPU-Zで全コア100%負荷をかけるとこんな感じ。
負荷のかかり始めは一気に75℃位まで上がりますが、ファンの回転音がしてるかな、という位で65℃程度に下がってそのまま安定しています。クロックも高い状態で安定してます。CINEBENCHだと70℃近くまで上がります。が実使用で全コア100%稼働なんてありえないので問題なしです。ひえっひえです。
ゲームやっててファンの音が気になったことはありません。大体座ってるところから150cm位離れたところに本体が置いてあるのがいいのかも知れないです。デスク上に置くスタイルだと気になるのかも。
ゲーム性能
こんな感じで意図せず組みあがったゲーミングPCのゲーム性能ですが、他のPCと比較したことがないのでよくわかりません。
上の画像はGPUの負荷テスト用に使用したFF15ベンチの結果です。MSI AFTERBURNERを見る限りではGPU性能がボトルネックな感じですね。ゲーミング用ならi7で全然問題なさそう。フルHD高品質で平均フレームレートは120位、温度はCPU、GPUともに60℃台で安定してました。
4kだとこんな感じ。平均60FPS位かな。個人的には十分。結局はグラボがボトルネック。あとチョコボかわいい。
ちなみに、FF15はまだプレイしていません。せっかくだからどこかのタイミングでやろうかな。
実際のゲームだとフルHD環境、CoD:BOCWのレイトレーシングOFF他中~高設定で上限設定にしてる145FPS張り付き、MHWで全部低~中くらいの設定で140FPS位に落ち着きます。使ってるモニターはリフレッシュレート144HzのWQHD。だからこれ以上のフレームレートは必要ないのでわからないのです。まぁ、PS4と比べたら非常に滑らかに動くのは間違いないのですが。
最後に
ざるたんPCの構成をずらっと並べてみました。高額なパーツを多く使っているのですが、これ、本業で自動的に溜まっていく家電量販店のポイントを1年間の失効期限前に使い切る目的も兼ねて組んだので、量販店でも手に入る部分は格安で入手しています。グラボは専売だったのでそうは行きませんでしたが。第11世代の情報が出たあたりから一気にCPUの価格が落ち着いたチャンスタイムだったのも大きいよね。
今回わかったことは、爆熱CPU+空冷でも静かなひえっひえマシンは組めることと、ゲーム用に特化するならCPUの予算を回してグラボに全力を注ぐべきってことです。
あと、組み込み前~組み込み中に役立つマザボ本体の電源ボタンとかリセットボタンとかCMOSクリアボタン、CPU内臓グラフィックは凄く便利です。かかせない。さらに、どうせ一発で起動はしないという心と精神力を持ち合わせることです。パーツは多少付け外しを繰り返しても物理的に壊れることはほぼないので、人間の心の方が先に壊れます。精神力と祈祷力が必要です。そんな感じです。